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奥さんは高河ゆん!2009.07.31 Friday
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幼き日に果たした彼女との邂逅を思い出した千尋は、なし崩し的に彼女との同居を始める。
――というわけで、今回は「ゆきの咲くにわ」をご紹介。
とっても可愛らしい絵柄なんですけど、頭身やデフォルメの描き方の所為でしょうか? 少し懐かしい感じのする80年代〜90年代前半チックな絵柄が、おとぎ話的な作品の雰囲気にジャストフィットしてます。
個人的(年齢的)にはとっても馴染み深い感じがして、非常に好みなのだが、どうやら作者のたつねこ氏とはやはり年代が近い様子だ。(ペンネームの由来もうる星の「コタツネコ」からとの事)
そんなわけで、幼馴染み的雪女と同居する事になった千尋さんと、その学友達との日常を描いたガールズコメディ4コマ漫画ですが、垣間見せるシリアスな空気が全体をダラけさせずにいい具合に引き締めてくれます。
基本的に登場人物は主人公・千尋と、雪女のゆきの他にはクラスメートの茴(うい)と小野の計4人しか出てこず、舞台が共学校にもかかわらず男子は背景としても極僅かに顔を出す程度。
更にゆきと茴の二人は千尋を好きである事を隠す事なく全力でアピールする、共学校でありながら全開百合が楽しめます。素晴らしいじゃありませんか!
人外の中でも人魚と雪女ってのは大抵は悲哀的な物語になりますが、本作もコメディの中にそう言った雰囲気が多分に含まれており、萌え四コマだからと言って油断は出来ない状態で、その辺りも含めて今後の展開が楽しみです。
さて本単行本の帯に「貴方のぱんつが欲しいのでずが!」とでっかく書かれており、パンツを入手する事に重要な意味合いがあるのか? でなくとも物語冒頭の展開でパンツが絡んで来るのかと思われましたが、何の事はありません。
パンツが好きな人は、その辺注意してください。
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幾ら何でもやりすぎ2009.07.27 Monday
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聖ミアトル女学園に転入してきた蒼井 渚砂は、学園随一のお姉様・花園 静馬のパートナーとしてエトワール選に望む事となる。
――いかにもマリみてブームの影響で企画作りましたーっ!的な作品で、原作(?)となる雑誌企画の事は詳しく知りませんし、アニメも見た事が無いので、純粋に漫画だけを評価します。(一応、小説も読んでいます)
同じ敷地に三つの巨大な女子校が有って、それでエトワールなる名誉称号を賭けて、各学園の生徒達が、「ラ・ブリヤン・トゥヴェルチュール」「レプルーヴ・ダムール」「ル・デルニエ・ミラークル」などと言った、名称だけでは何が何だかさっぱり解らない競技で勝負をしたり、時には策謀を用いたりして相手を蹴落としたり……というお腹一杯な内容。
まず企画があり、次にキャラがあって、そしてそれらを活かす為に舞台が用意されている為か、多少の見無茶を意図的に無視した結果、現代の日本国内が舞台になっているとは微塵も感じる事は出来ない雰囲気となった。
それは、もはや国籍も年代も超越した異次元ファンタジーに近い。
男の存在は皆無であり、日本の少子化が心配になる程の百合まみれな世界となっている為、登場人物は何を悩む事もなく、当たり前に同性への愛情を抱いている。
しっかし、こんな企画がよく通ったものだ……ほとほと関心する。
壊れるならば中途半端は良くない事は理解しているが、百合マニアとしての理想郷的光景をこうも具現化されると、やはり自分の精神が病んでいるんだと自覚させられ少々鬱になった。
何事もほどほどが一番だという事だな。うん、難儀なものですよ。
ところで本漫画は、単行本が2巻で止まっていて続巻が出る気配すらない。
今更だが調べてみたところ、休載してたんですね。
やっぱり無理無茶無謀のジェットストリームアタックな設定が、世間一般はおろか、世のオタクにとってもハードルが高すぎたのだろうか? 取りあえずそう言う事にしておこう。
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原村さん2009.07.24 Friday
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A1さんの絵をみてたら
おっぱいもっと大きく描きたいなと思ったのでチャレンジしました。
今時、少年誌でも乳首みえてるので
特に成人向けですよっていうわけでもないと思うのですが
一応みえてるんで、記事を折りたたんでみます。
成人さんは続きからみてやってください。
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戦う理由もよく判らん……2009.07.24 Friday
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魔女と教会が戦う世界。
若干12歳で魔女見習いとなった未夜は、己の血を用いて宿敵である聖堂騎の命を狙う。
――と、改めてストーリーを簡単に書いてみると如何にも中世ファンタジーっぽい内容に思える本作ですが、実際は現代世界(もしくはそれに近い世界)を舞台にしています。
設定的には面白そうな感じもするのですが、設定が活かせていませんし、如何せん作画の技量不足は否めず、このようなアクション漫画を描くには厳しかったと思う。
まぁ私はそれでも話が面白ければ許せる人間なんですが……正直よく理解できないまま終わってしまう。
なにより、前半のゆったりとした進み方に反して、後半の凄まじい加速っぷりが、読者を完全に置いてけぼりにされてしまいます。
もっともその辺りは、大人の事情によるものなのかも知れませんが、主人公の未夜が慕うマスター倫子の強さや二人の関係等も表現しきれてませんし、登場人物の中には完全に空気の様な存在も居ます。
せっかくの百合的終劇も、いかにも取って付けた様な幕引きでは情緒も何も感じません。
全二巻完結済み。
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